日本一への道はなかなかに厳しい
引用元【スラムダンク 17巻】
去年に続きクライマックスシリーズを突破することができませんでした。
がっかりした気持ちも、悔しい気持ちも、悲しい気持ちもいろいろ混じっています。
劇的なリーグ連覇を果たしてくれ、すごく期待をしていた分、裏切られた気持ちも正直強いです。
こうやってブログを書き始めたのだから、正直な気持ちをいろいろ書いていこうと思います。
ソフトバンクは王者の強さを持っていた
辻監督は今回のCSについて、以下のように言及しています。
昨年のファイナルステージと合わせてソフトバンク相手に計1勝8敗と、全くふるわない短期決戦でのもろさについて「ウチはこういう戦い方しかできないということでしょう。やはりしっかりとした勝ちの方程式が2枚(増田、平井)いても、その前のピッチャーが豊富にいなければ、先発ピッチャーももっと全力でとできるかもしれないけど、それは戦う上で当たり前のこと。誰が故障した、ケガしたという中で戦うのがチーム力。ソフトバンクは故障者がたくさん出た中で、この時期に強い力を発揮した。ウチはウチのある力を精一杯発揮した」と戦力層の差に言及した。
12日の試合が台風で中止になってしまったため、しっかりと試合を見ることができたのは、11日と13日の2日だけですがソフトバンクは本当に強かったです。
投手も、打線も、守備も、ベンチワークもすべてにわたって西武よりも一枚上手でした。
個人的には投手陣が全くダメだったとは思っていない
あくまで見ている試合を見ての意見ですが、投手陣は頑張っていたと思います。
ほぼ毎試合初回に点を取られており、お世辞にも良いと言い切れませんが、このクライマックスシリーズは守備面のミスも目につきました。
記録上はCS4試合で3失策ですが、記録に残っていないプレーでも守りのリズムが生み出すことができていませんでした。
今思えば、1試合目の森選手のパスボールから流れが止まっていたのかもしれません。
私が試合を見に行った11日の試合も、十亀投手は確かに打たれていましたが野手側で防ぐことができた進塁、失点も何度か目にしました。
特にこの日は相手が千賀投手だったので、投手勝負では相手に分があるのはチームとしてもわかっていたはずです。だからこそ、野手陣が守備で投手を盛り立て、守りでリズムを作り、攻撃につなげなければならなかったのにそれができませんでした。
13日の試合も、山川選手がホームランを打った直後の回にエラーがありました。
だから、このクライマックスシリーズはピッチャーが試合を壊したとは思っていません。野手陣も含めて、試合を作ることができていませんでした。
シーズン終盤、ファインプレーの数々を見せてくれた野手陣の姿とは程遠く、短期決戦でのメンタル的な弱さを感じさせられました。
ベンチワークでもソフトバンクとの差を感じた
工藤監督と比較して、投手の起用が後手後手に回る展開が多かったと感じました。
これはソフトバンクとの選手層の厚さの違いもあると思います。でも、本当に超総力戦と呼ぶにふさわしい戦いになっていたのでしょうか?
ピンチになる前に早めに投手を変える、ワンポイントでの起用をもっと行う、など選手層が薄いながらもやり方はあったはずです。
また、スターティングメンバーの編成にも疑問を抱きました。
里崎さんのコメントでは、森選手と源田選手のことについて触れていますが、個人的には栗山選手の起用に一番疑問を感じました。
守備のリズムが作れなかったという話にも紐づきますが、レフト金子選手、ライト木村選手を変える必要があったのでしょうか?
8月、9月の追い上げの時に外野の守備を盛り立てていたのは紛れもなくこの二人です。木村選手は確かに打率はよくないです。でも、守備面での貢献度は高いです。
それは金子選手も同様です。今回のCSは打撃の調子も良かったですが、いつもと違うライトだったからか、守備での貢献があまりできなかったように感じます。
栗山選手の起用については、短期決戦だからこそベテランの勝負強さにかけていたのでしょう。でも、まずはいつも通りの力が発揮できる体制を作ってあげるのが大事だったのではないでしょうか?
また、栗山選手とメヒア選手がスタメンになると代打で出る選手がいなくなります。そういう意味でも選手層が薄いといえますが、勝負所でのカードをしっかり用意するのも戦術だと思います。
早くも動き出した「来季のチーム」
辻監督は来期も続投が決定しました。V2をもたらしてくれたのは辻監督の存在が大きかったと思います。山川選手に代えて、中村選手を4番に起用したのは間違いなく連覇のターニングポイントでしたから。
ツイッターでもよく話題に上がっていました小野投手コーチ。来季はコーチとして契約は結ばないということです。高橋光成投手や今井投手、本田投手、平良投手のような若手が出てきてくれましたが、中継ぎの起用方法などは課題も多くあると思います。
DAZNで解説者が話していましたが、中継ぎの層を厚くすることが急務です。それとともに、投手の個性を生かすコーチも必要です。これから注目してみていこうと思います。
そんな中、ニール投手に関して嬉しいニュースが。
――メジャーから巨額契約を提示されても気持ちは変わらないか
ニール 家族や将来のことを考えれば、金銭面も大事だけど、それより僕は自分の力を出せ、長く現役で自分自身が満足できる投球ができる環境がいい。そう考えれば、今は日本がベストだと思う。外国人選手の中にはメジャーに戻るために日本で結果を残そうとする選手もいるだろうけれど…。僕はそのために日本に来たわけではないよ。
――では、来季は西武に残ることが濃厚
ニール 複数年契約や出来高を含め、球団とどのような契約ができるかはわからない。でも、それ(契約延長)を望んでいる。心配しないで(にっこり)。
今季まさに神がかり的な活躍を見せてくれたニール投手が残留してくれる可能性が高くなりました。素直に嬉しいです!
秋山選手のFAの件もあり、来年も決して十分な戦力が揃うとは限らないでしょう。
秋山選手が抜けたセンターは誰が守るのか?
外崎選手が外野に戻る?若手を起用する?他球団から獲得してくる?
不安は出したらキリがないです。
でも、3連覇を目指すチャンスがあるのは西武ライオンズだけです。
そして、今度こそ日本一をつかみ取るために、若い選手が、西武ライオンズの新しい可能性をどんどん引き出していってほしいです!
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さいごに
西武ライオンズの皆さん、1年間本当にお疲れさまでした!
そして、V2をもたらしてくれてありがとう!
来年も応援するので素敵な試合を見せてください!
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